1月17日(金)〜2月10日(月)まで、写真家Shiho Matsuno個展「帰路」

【2025年1月17日(金)から2月10日(月)まで、写真家のShiho Matsunoさんによる個展「帰路」が庭文庫で、開催されます】 ⁡

Shihoちゃんのartには、言いようのない切実さが孕まれています。

それは、僕の魂を、強く撃つ。彼女の第一作の写真集『While You Are Sleeping』は、庭文庫でずっと売り続けている素晴らしい写真集です。二十代前半の彼女がヨーロッパ、デンマークなどの北欧を中心としてタイを経由して帰ってきた旅路の写真集。この日本という国から遥かな遠くへと出かけて、そこでふいに出逢うことになったものたちを撮りため作られた、素晴らしい写真集です。

⁡ Shihoちゃんが、新たな写真集の制作と共に、庭文庫で、個展を開いてくださることになりました。「帰路」というタイトル。Shihoちゃん書いてくれています。以下の文を。言葉を。

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⁡ 生命(いのち)はどこから生まれ、どこへ還ろうと欲するのか ⁡

吸い寄せられるように、何かに呼ばれるように、さまざまな場所に足を運んでは、身を浸し、揺られながら、見えない何かを全身で目撃した ⁡

生まれてきたことへの動揺と祝福 ⁡ 還るということは、生きることへの、生命への希求なのかもしれない

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彼女が僕に「帰路」という言葉、還ること、そうした想いと結びついた言葉を伝えてくれて、僕ははっきりと、ああ、すごく大事な作品と展示になるねと直覚しました。誠実で、切実な、Shihoちゃんの魂が求めるものがあらわれる。その、確信が、僕にはあり、揺らぎません。 ⁡ 彼女の孕みもつ生きてあることのうちに確かにある苦しみ。悲しみ。憤りやさびしさや喜ばしさやそんな、全部。彼女の写真と文には、潜在し、流れている。その表出の強度は時に彼女自身をも振動させ、日常を裂開する。けれどそれでも写真家は、作る。作らざるをえない。還るために。 ⁡ 生命の根源。それはどこにある。けれど確かにある。ゆえに還りたくなる。知っている。ほんとうは、わかっている。その場所へ。還るのだろう。生きることを、生きるためにも。 ⁡ ⁡ ⁡

作家プロフィール

Shiho Matsuno

2021年ごろから写真やことばを中心に創作活動をはじめる。2023年には初のZINE『While You Are Sleeping』の出版および個展を開催。 @shhh_1717 @_room247 ⁡ ⁡

どうぞ。心して、お楽しみに。 ⁡ ももせ ⁡

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