【7月12日(金)から、SHIHO SANCHIさんによる、個展が庭文庫にて催されます。8月5日(月)まで】
どうも、こんばんは。ももせです。
夜ごはんを食べてアイスコーヒーを淹れ、最近なんやかやいろんな方々とのやりとりなどが増え、なかなか投稿できずにいましたが、もうそろそろ開催の1ヶ月前くらいになるので、投稿をさせてもらいます。
来月の12日(金)から、新たな個展がはじまります。自己紹介と展示に向けての文をご本人に書いてもらいましたので、ひとまずそちらを。以下です。
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こんにちは。庭文庫さんのある恵那市のお隣、白川町黒川出身で、SHIHO SANCHI として絵画とアクセサリーの作家活動をしている藤井志帆です。
2021年から、主に岐阜県内のハンドメイドショップでアクセサリーの委託販売をさせていただいたり、たまにマルシェなどに出店して絵を販売させていただいています。絵を描くのが好きで、色鉛筆や水彩絵具で植物や風景をよく描いています。
庭文庫さんに初めて訪れたのは2020年の9月で、爽やかなドライブ日和のいいお天気の日でした。2年前に他界した母と2人で縁側での読書やお買い物を楽しみました。
今年どこかで絵画の展示ができたらいいなと思っていたところに庭文庫さんが思い浮かびまして、現在私は東京に住んでいるのですが、やっぱり自分の絵が飾られるなら自然が豊かなところがいいなと思っていたので、イメージにぴったりな場所で展示ができることが嬉しいです。古民家の雰囲気、実家にも近くて母との思い出の場所でもあったことから、絵画の展示に加えて、作家活動を続けた今日までのことを写真や日記なども交えながら振り返るような展示にしたいと思い、準備を進めています。
私はこの春で25歳になりまして、作家活動といっても生計はアルバイトで立てています。日記は母を看取った最後の1週間のことが少しと、それから上京してからの一人暮らし体験記のようになっています。こんなことしてる20代の子がいるんだなぁと面白がっていただけたら嬉しいです。
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お母さまが亡くなられたことは、つい先日僕は知りました。おふたりで来られた時にはまだおふたりのことを認知してはおらず、たぶん僕はいつもながらな感じでのんきに接客をしたのかなあと思います。
先日藤井さんが庭文庫に遊びに来てくださり、展示をしたいというお声をかけてくれました。インスタでよく投稿にいいねをしてくれるので、アカウントの存在の認知と、少しだけアカウントにあげておられる絵を観ていたりはしたのですが、展示をしたいとお声をかけてくださるとは想像しておらず、すこし驚き、でも、あ、なんかうちで展示してもらえるのいいなあと直観で思い、二つ返事で決まりました。
お母さまのことを知ったのは、そのあとでのことでした。
おふたりの思い出のある場所だということを知り、なんというか、藤井さんのことをばかりでなく、ほんの一瞬、ほんの一度きり顔を合わせるだけかもしれないし、僕は相手のことをさほど認知はしないのかもしれないけれど、それは、店というものだから、そういうことになるのも当然なのだけれども、庭文庫で日々うまれているそうした一瞬一瞬の、その一度きりしかないその時々のことを、ああ、たいせつにしなくちゃなあと、あらためて考えさせられました。僕にとっては日常である庭文庫が、他の誰かにとってはまた違う現実であり、思い出の場所にもなるのだということ。うまくは言えないけれど。想います。
藤井さんの絵たち。よかったらまずはインスタのアカウントにあがっているものたち、観てみてください。やわらかく、あたたかなひかりを纏う植物や動物や海。さまざまな風景たち。繊細で、でも光色鮮やかに描かれるものたち。そこにあるかなしみやさびしさと共に。そこに流れる切実さを僕は観る身に感じます。
実物の絵を観られることが、とても、楽しみです。よかったらみなさん、展示期間中どこか予定を空けて観にきてください。ご本人も、やさしく繊細で、すてきな方です。
みなさまどうぞよろしくです。
百瀬雄太